■ 本文
船乗りをやっていると、
「サラリーマンとどっちがいいのか」と考えることはあると思います。
特に、
・辞めたいと感じている
・陸の仕事の方が楽なのではと思う
・普通の生活に憧れる
こう感じている人は多いはずです。
■ 結論
結論から言うと、
どちらがいいかは人によります。
ただし、
収入を重視するなら船乗り、
生活を重視するならサラリーマン、
この傾向ははっきりしています。
■ 前提として
まず一つ言っておきたいのは、
船乗りもサラリーマンです。
ただし、
働く環境がまったく違います。
■ 給料の違い
給料だけで見ると、
船乗りの方が高い傾向があります。
特に、
・長期間乗船
・責任の重さ
・人材不足
こういった理由で、
比較的高収入になりやすいです。
ただし、
その分、環境や負担も大きいです。
■ 生活の違い
ここが一番大きく違います。
船乗りは、
・長期間家に帰れない
・生活と仕事の境界が曖昧
・常に仕事モード
一方サラリーマンは、
・家に帰れる
・オンオフがある
・生活リズムが安定
この違いはかなり大きいです。
■ 生活とお金の現実
サラリーマンの方が生活が安定している、
家族との時間があると言われることは多いです。
ただ、これは一概にそうとも言えません。
例えば、
・激務で帰りが遅い
・休日も仕事で時間がない
こういった働き方であれば、
実際には家族との時間はほとんど取れないこともあります。
一方で船乗りは、
・乗船中は家にいない
・長期間帰れない
というデメリットはありますが、
・まとまった休暇がある
・一気に家族と過ごせる時間が取れる
という特徴もあります。
■ お金の現実
ここはかなり重要です。
船乗りの場合、
・乗船中はお金をほとんど使わない
・電気代、ガス代、水道代がかからない
・食費もほぼかからない
つまり、
生活コストが極端に低いです。
さらに、
私服を着る機会も少ないため、
服にお金をかける必要もほとんどありません。
その結果、
同じ給料でも、
実際に手元に残るお金は大きく変わります。
一方でサラリーマンの場合、
・家賃
・光熱費
・食費
・生活費
これらが常にかかります。
さらに、
収入が少ない状態で生活すると、
金銭的なストレスが原因で夫婦喧嘩になることもあります。
■ 陸の仕事の現実
実際に陸の仕事を見てみると、
・思っていたより給料が低い
・拘束時間がはっきりしている
と感じる人も多いです。
船の仕事は、
・忙しい時はきつい
・ただし落ち着いている時間もある
という波があります。
一方で陸の仕事は、
・決まった時間しっかり働く
・いわゆる実働の時間が明確
という違いがあります。
そのため、
「楽そう」というイメージだけで判断すると、
ギャップを感じる可能性があります。
■ 人間関係
船の場合、
・人間関係が固定
・逃げ場がない
・合わないときつい
サラリーマンの場合、
・異動がある
・距離を取れる
・環境を変えやすい
■ 責任の違い
ここはかなり重要です。
私自身、船長として現場に立ちながら、
管理職として乗組員を見る立場でもあります。
船長は船の中では一番上の立場ですが、
会社全体で見ると中間管理職のような立場です。
ただし、
・乗組員の命
・船の安全
これを最優先に判断する責任があります。
例えば、
海が荒れて危険な状況であれば、
会社の指示であっても断る判断をすることもあります。
この判断の重さは、
一般的なサラリーマンとは大きく違います。
■ 向いている人
船乗りに向いている人
・責任を背負える
・閉鎖的な環境でもやれる
・長期間の仕事に耐えられる
サラリーマンに向いている人
・安定した生活がしたい
・家族との時間を大事にしたい
・オンオフをしっかり分けたい
■ 判断基準
どちらを選ぶかは、
給料ではなく、
「自分が続けられるか」で考えるべきです。
■ 行動
もし迷っているなら、
一度外の仕事を見てみるのが一番いいと思います。
迷っている状態のままだと、判断は難しいです。
一度外の条件を見てみるだけでも、
考え方はかなり変わります。
ただし、
船の仕事は、
・生活コストが低い
・まとまった休みがある
・収入が比較的高い
という特徴があります。
そのため、
陸の仕事に行く場合、
同じ年収では生活水準は下がります。
体感としては、
年収で100万円以上上がらないと、
同じ生活レベルを維持するのは難しいと感じる人が多いです。
実際に、
多くの人は
「年収を下げたくない」という理由で船に乗り続けています。
また、
人間関係が理由であれば、
・会社を変える
・船を変える
これだけでも環境は大きく変わります。
つまり、
・続け方を変える
・環境を変える
・別の仕事に行く
この3つの選択肢で考えることが大切です。
その上で、
・それでも無理なのか
・他の方がいいのか
を判断すればいいと思います。
■ まとめ
船乗りとサラリーマンは、
どちらが良いというより、
「合うかどうか」で決まります。
■ 最後に
どちらを選ぶにしても、
選択肢を知った上で判断することが大切です。
知らないまま続けるのと、
知った上で選ぶのでは大きく違います。
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