導入
船の仕事って、実際に船の中で何をしているのか、意外と知られていないと思います。
ずっと舵を握っているイメージを持たれることもありますが、実際はそうでもありません。
かといって、ずっと暇なわけでもないです。
今回は、船の中で何をしているのか、暇なのか忙しいのか、そのあたりを現役の感覚で書いてみます。
基本の仕事の流れ
内航タンカーの仕事は、基本的にオーダーを受けて、指定された場所で油を積み、別の場所まで運んで揚げる、その繰り返しです。
言葉にするとシンプルですが、その中で操船、荷役、見張り、確認、書類作成など、やることは細かくいろいろあります。
ずっと同じ作業をしているわけではなく、その時々でやることが変わるのがこの仕事です。
ずっと操船しているわけではない
「船の仕事=ずっと操船している」と思われることがありますが、実際は違います。
外海に出れば、進路を決めてオートパイロットで航行することが多いです。
感覚としては車のクルーズコントロールに近いですが、船の場合はそれで全部終わりというわけではありません。
周囲の船の動き、天候、航路の状況を見ながら、必要があればすぐ対応できるようにしておく必要があります。
つまり、手でずっと舵を切っていなくても、何もしていないわけではないです。
忙しい時間は一気に忙しい
船の中で特に気を使うのは、やはりこのあたりです。
- 出航するとき
- 着桟するとき
- 狭い航路を通るとき
- 荷役をするとき
この時間はかなり集中します。
特に離着桟や荷役は、ちょっとした判断ミスや確認不足がそのまま事故やトラブルにつながるので、正直かなり神経を使います。
船の仕事は楽そうに見られることもありますが、こういう場面を知っている人なら、簡単にそんなふうには言えないと思います。
落ち着く時間もあるけど、完全には休めない
航路を抜けて安定した航行に入ると、比較的落ち着く時間はあります。
ただ、その時間も本当に何もしていないわけではありません。
書類を作ったり、機器の状態を確認したり、モニターを見たり、周囲の状況を確認したりします。
人によって細かい違いはありますが、こういう「落ち着いているけど仕事はある時間」が船の中ではかなり多いです。
このへんが、外からは分かりにくいところかもしれません。
動き回っているわけではない。
でも、完全に気を抜いてボーッとしていいわけでもない。
そんな時間が続きます。
結局、暇なのか?
これを一言で言うなら、暇そうに見える時間はあっても、本当の意味で暇なわけではないです。
ずっとバタバタ動き回る仕事ではないですが、何かあればすぐ動けるようにしておかないといけません。
特に船は、一度トラブルになると簡単には止まれませんし、陸の仕事みたいにすぐ応援が来るわけでもありません。
だからこそ、何も起きていない時間でも、確認や監視を続けるのが当たり前になります。
この「落ち着いているようで、気は抜けない」というのが、船の中の空気に近いと思います。
外から見た印象との違い
船の仕事は、外から見るとかなり分かりにくいと思います。
ずっと忙しそうに見えるわけでもないし、逆に遊んでいるように見えるわけでもない。
でも実際に中にいると、要所では強く集中して、それ以外の時間も確認や監視を続ける、そういう積み重ねの仕事です。
派手さはないですが、その分ごまかしがききにくい仕事でもあります。
まとめ
船の中では、ずっと舵を握っているわけでも、ずっと暇をしているわけでもありません。
忙しい時間は一気に忙しいし、落ち着いている時間も完全に気を抜けるわけではないです。
実際は、運ぶ、確認する、監視する、その繰り返しの中で成り立っています。
地味に見えるかもしれませんが、その地味な確認の積み重ねが船を動かしているんだと思います。
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